デルタ株より危険な変異株発生前のコロナ収束呼び掛け WHO

(VOVWORLD) -30日、WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルス変異株「デルタ株」よりも危険な変異株が発生する前に、迅速に同ウイルスの感染拡大を収束させるよう世界に警告しました。

WHOによると、感染力の強いデルタ株はインドで初めて確認され、今では132の国と地域に広がっています。

WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は記者会見で、「デルタ株は警告だ。新型ウイルスが変異しているという警告であると同時に、より危険な変異株が出現する前に今すぐ措置を講じる必要があるという行動喚起だ」と述べました。

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、「懸念される変異株(VOC)はこれまでに四つ出現しているが、ウイルスが拡散し続ける限り、さらに増えるだろう」と述べました。

テドロス氏によると、WHOの六つの地域事務局の管轄地域のうち5地域で、過去4週間で感染者数が平均80%増加したということです。

多くの国でデルタ株の感染が拡大していますが、物理的な距離の確保、マスクの着用、手指消毒、換気の悪い混雑した屋内で長時間過ごすことを避けるなど、実証済みの感染抑止策は依然として有効だとライアン氏は指摘しました。ワクチン接種を加えればとりわけ有効だと述べました。(AFP)

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